あの薄暗い森で、自分のこともわからなった世界で、ただ暴れまわることしか考えられなかったレムを助けに来てくれたこと。 目を覚まして動けないレムを、魔法を使いすぎて疲れきった姉様を、逃がすために囮になって魔獣に立ち向かっていってくれたこと。
勝ち目なんてなくて。命だって本当に危なくて。それでも生きのこって。 温かいまま、レムの腕の中に戻ってきてくれたこと。