スクリーンリーダーのNVDAを使ってみる

アクセシビリティ対応の検証でスクリーンリーダーのNVDAを使う機会があったので、使用方法についてメモ。
今回使用するのは日本語版になります。

インストール

NVDAの日本語版サイトからダウンロードを行います。
ページ上部にある「NVDA日本語版をダウンロード」をクリックします。

ダウンロードファイルを実行して、手順に沿ってインストールを行います。
インストール完了後、NVDAが起動されます。

設定

NVDAを使っていく前に検証をしやすいように設定を変更します。
タスクバーのNVDAアイコンを左クリックして、設定 > 設定 を選択します。

まず読み上げている要素に枠を付けて、視覚的に分かりやすいようにします。
カテゴリのビジョンを選択して、ビジュアルハイライトでハイライトありを選択して、適用をクリックします。

次にマウスカーソルの位置にあるテキストを読み上げないようにします。
カテゴリのマウスを選択して、マウスカーソル位置のテキストの報告のチェックを外して、適用をクリックします。

最後にカテゴリのブラウズモードを選択して、「サポートされている場合画面レイアウトを使用」と「フォーカスの変化を追跡する自動フォーカスモード」、「フォーカスモードとブラウザうモードの切り替えを音で報告」のチェックを外して、適用をクリックします。

これで設定の変更ができました。

使い方

実際にNVDAを使う上でのコマンドを試してみます。
NVDAの起動は Ctrl + Alt + N で、終了する際はNVDAキー(デフォルトだと無変換キー) + Q で終了ダイアログを開き、Enterで終了します。

NVDAキー(NVDA制御キー)は他キーと組み合わせることでNVDAの操作を行えるキーで、デフォルトだと無変換キーになります。
割り当てるキーは設定の「日本語設定」から変更を行えます。

メニューの表示はNVDAキー + N で行えます。

他に個人的に使いそうなコマンドをいくつか試してみます。
他コマンドなどの詳細はユーザーガイドなどご確認ください。

読み上げ

NVDAキー + 下矢印キー 読み上げ開始
Shift 読み上げ一時停止・再開
Ctrl 読み上げ停止
下矢印キー 次の行を読み上げ
上矢印キー 前の行を読み上げ

ナビゲーション

H (Shift + H) 次の(前の)見出しへ移動
D (Shift + D) 次の(前の)ランドマークへ移動
F (Shift + F) 次の(前の)フォーム要素へ移動
K (Shift + K) 次の(前の)リンクに移動
NVDAキー + F7 要素リスト(ランドマークのリストや見出しのリストなど)の表示

要素リストは以下のような表示になります。

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